注文住宅を考える際、階段をリビングに持ってくる「リビング階段」にするかどうか。
まるめら家ではどうしたのか、検討の過程を書いていきます。
リビング階段について
リビング階段とは、間取りの中で階段がLDKの中にある間取りです。
リビングの中にスケルトン階段を設置して階段下の空間をおしゃれに活用する、2階に移動する際、必ずリビングを通るので、家族とのコミュニケーションがとれるなど、リビング階段にはさまざまなメリットがあります。
しかし、上の階と仕切りがないため、空調のための電気代がかかる
プライバシーの確保が難しい、上の階に音が響くなど、デメリットもあるため、
メリット・デメリットを考えて選択しなければ後悔してしまいます。
まるめら家では廊下階段を選択
我が家ではリビング階段ではなく、廊下に階段を設置しました。
廊下階段を選んだ理由について説明したいと思います。
まるめら家は東北地方日本海側で、冬になると最高気温が氷点下の日もあり空調のための電気代を節約したかった
我が家の地域は冬は非常に寒く、多くの家庭で石油ファンヒーターを使用して暖を取ります。
しかし、高気密・高断熱住宅を建設するにあたり、石油ファンヒーターは結露リスクや一酸化炭素濃度などの懸念があり、我が家ではエアコンのみで暖房する計画です。そのため、空調する空間が広くなると、冬場の厳しい寒さで電力使用量が激増します。
電気代節約のためにも暖房は個室エアコンを選択しました。
ただし、居宅内の温度差がヒートショックのリスクを増やすことも考え、居宅内の扉を開放することで家全体に空調が行き渡るよう配慮しましいた。
敷地に余裕があり、多少床面積が増えても問題なかった。
リビング階段で間取りを作成すると、居室の広さに対し延べ床面積を少なくすることができます。
「兼ねる間取り」の考え方で、リビングの一部を通路と兼ねることになるからです。
リビング階段を選択し、リビングの一部を通路と兼ねることで、その分、廊下が必要なくなり間取りをコンパクトにすることができます。
これは、建物のコストを削減するメリットもあります。
我が家では、廊下があっても良い、という考え方で空間に余裕を持たせることにしました。
家事動線は極力短く、だけど移動のための歩くスペースには余裕を持たせて、と考えました。
プライバシーの確保も考えて
現在は気にしませんが、将来、子どもが友達を家に呼ぶとき、必ず私たちに顔を合わせなければならない。
思春期の子どもにはストレスに感じるだろう。私たちもちょっと気まずいときもあるだろう。と考えました。
最低限のルールを設けた上で、自由に行き来できる環境がいいかな?と思いました。
(LDKの掃除を怠ったら全て見られてしまいますし。。。)
おわりに
リビング階段、廊下階段にはそれぞれメリット・デメリットがありどちらが正しいということはありません。
しかし、デメリットに気づかずに計画してしまうと後悔することになります。
正しく比較して、デメリットを解消する対策を講じるなどよく検討して間取りを考えましょう。
ちなみに、ハウスメーカーではリビング階段を薦められることが多いと思います
地域によるかもしれませんが、私はリビング階段を薦められることが多かったです。
「家族とのコミュニケーションがとれますよ!」
「うちは高気密・高断熱ですから、リビング階段で全館温度差なく設置できます」など
私の考えですが、リビング階段にすることで延べ床面積を減らし、安く見せることができることも含まれてるのか?と思いました。
メリット・デメリットをよく理解し、営業さんにもよく確認し選択していただければと思います。
隣の芝は青い。リビング階段への憧れはあります。ですが、検討した上で選択したので後悔はありません。